d 乳腺外科 | 赤心堂病院

赤心堂病院

埼玉県川越市脇田本町25-19
049-242-1181

社会医療法人社団尚篤会 赤心堂病院

診療科・部門

乳腺外科

診療内容

乳癌術後の方、乳癌の疑いで検査希望の方を中心に診療しております。初診時は原則トモシンセシス併用のマンモグラフィ、超音波検査を施行、乳癌の疑いのある時は、超音波ガイド下針生検(CNB)や吸引式針生検(VAB)を行います。また乳癌の疑いのある石灰化病変のみの方はトモシンセシス下(マンモグラフィ下)にVABを行います。ガイドラインに準じた標準的治療を中心に治療しています。各種学会や、地域の研究会(埼玉乳がんケア・サポートグループ)などに参加し、最先端の知識を得るように努力しております。可能なら乳房温存術をお勧めしておりますが、乳房切除が必要な時は、乳房再建も行っております。術中にセンチネルリンパ節生検を行い、上腕浮腫などの合併症を避けるようにしています。化学療法は主に外来化学療法室で施行。遺伝カウンセラーによる遺伝カウンセリング外来を開設、遺伝性乳癌卵巣癌症候群の検査も積極的におこなっています。

対象となる方

乳癌、乳癌の疑い、乳腺炎など

診療時間

乳腺外科:火・木・土曜 午前中

検査・診療設備

マンモグラフィ
GE Healthcare
Senographe Pristina(トモシンセシス、CAD装備)
マンモグラフィ
超音波検査
HITACH AEIETTA 850(カラードップラー、エラスグラフィ)
超音波検査
CTスキャン
CANON Aquilion Prime SP/i Edition(80列)
CTスキャン




MRI
東芝製 Vantage Elan Zen Edition 1.5T
MRI
USガイド下CNBBARDモノプティ
USガイド下CNBBARDモノプティ
USガイド下VABBD EleVation
USガイド下CNBBARDモノプティ
トモシンセシス下VAB

USガイド下CNBBARDモノプティ
EnCore Enspire
USガイド下CNBBARDモノプティ

手術

 乳房温存術(部分切除)

癌の辺縁から、ある程度のマージンをとって乳腺を切除します。術後に放射線照射をする事で乳房全摘と遠隔再発率、生存率で変わりないといわれています。

乳房温存

 乳房切除術(全摘)

大きな乳癌、多発乳癌、乳頭に進展しているものは乳房を全部とらなければいけない事があります

乳房全摘出

 乳房再建術

全摘し失った乳房をインプラントや、お腹や背中の脂肪や筋肉を移動させて、乳房の形を作る手術です。当院では、乳房切除と同時にエキスパンダーと云って、乳房を膨らませる為の仮のバックを挿入する事を形成外科医の下に行っております。その後の2次再建は埼玉医大国際医療センター・形成外科などに依頼しております。


 センチネルリンパ節生検

わきの下のリンパ節に乳癌が転移する事があり、以前はすべて摘出していました(郭清術)。これにより1~2割で上腕の浮腫を来す事があり、近年は転移がなければ避ける様になりました。当院では術前に乳房に色素を注入し、癌が最初に転移するリンパ節(センチネルリンパ節)を見つけ、術中に検査に出し転移が無ければ残りのリンパ節は摘出していません。さらに近年は温存術にかぎりリンパ節転移が1~2個までなら郭清の必要は無いともいわれており、さらに郭清を省略する方向となっています。

センチネル

放射線照射

 温存術後の照射

乳房温存術では残した乳房に放射線を照射する事が必要です。これにより残した乳腺への再発がかなり減少します。手術後、または抗がん剤治療の後におこないます。


 乳房切除後照射

乳房切除術後でも、大きな乳癌、リンパ節転移が多かった時は、胸壁や鎖骨上のリンパ節への照射が勧められています。

※当院では放射線治療の設備は無く、他施設(埼玉医大総合医療センターなど)に依頼しております。16~30回、週5回の通院です。受付時間を含め30分ほどの施設がほとんどです。


薬物療法

術後の再発を抑えるのに薬物療法はとても重要です。手術ですべて病巣をとったにもかかわらず再発するのは、手術時にすでに検査で検出できないような微小な転移が存在していたからと考えられています。これらの微小転移を抑えるのが全身療法、つまりホルモン剤、抗がん剤、分子標的薬などです。これらは癌の性格、進展具合、患者様の希望により選択されます。

当院でも各種薬剤を取り扱い可能な限り、癌の再発を抑えるように努力しております。

遺伝性乳癌

遺伝性乳癌の大多数は「遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)」と呼ばれ、全乳癌の5~10%にあたります。遺伝子の異常により高率に乳癌や卵巣癌などが発症しそのような体質が遺伝するといわれています。保険適応になるのは乳癌再発のあるかた、再発のない方の一部です。(詳細は担当医にご相談ください)。

検査は血液検査です、検査前に遺伝カウンセラーによる遺伝カウンセリング外来を受診して頂いております。

遺伝性乳癌であれば、この方のみに有効な薬剤、また予防的な乳房切除や卵巣摘出の適応にもなります。

当院は、遺伝性乳癌卵巣癌総合診療基幹施設である埼玉医科大学国際医療センターとの連携をとり、遺伝性乳癌卵巣癌総合診療協力施設として HBOCの遺伝子検査を行っております。 また、日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構(JOHBOC)が実施する 全国登録事業に参加し、検査された方すべてに登録の同意を頂いております。

スタッフ

黒田 徹

黒田 徹 | 医師 | 乳腺外科部長

  資格

日本乳癌学会専門医・指導医、マンモグラフィ読影認定医、がん治療認定医、日本外科学会専門医


橋本 昌幸 | 医師 | 救急部医長

  資格

日本外科学会専門医、日本救急医学会専門医

*他、乳腺チーム(看護師、放射線技師、検査技師、事務など)として、診療にあたっています。


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