赤心堂病院

埼玉県川越市脇田本町25-19
049-242-1181

社会医療法人社団尚篤会 赤心堂病院

診療科・部門

ヘリコバクター・ピロリ菌外来

診療内容

当院では、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染診断や除菌療法を希望する方の増加により、2011年10月17日より当外来が開設されました。その当時は、胃・十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌の内視鏡治療後(再発抑制)などといった方が保険適応でした。胃炎の方は保険適応外であり、自由診療で行っておりました。 2013年2月22日より、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎への保険適応が拡大され、ピロリ菌に感染していることが検査で認められ、胃内視鏡検査で慢性胃炎の所見がある方が保険適応となり、ピロリ菌診療がより多くの方へ行いやすくなりました。 日本ヘリコバクター学会ガイドラインが2016年に改訂され、ピロリ菌除菌による胃癌リスク低下と胃癌予防についての提言が記載されました。2014年、WHO(世界保健機関)の下部機関であるIARC(国際がん研究機関)が、胃癌予防としてヘリコバクター・ピロリ除菌による対策を推奨しました。ヘリコバクター・ピロリ菌の撲滅、胃癌予防がいわれております。

ピロリ菌について

ヘリコバクター・ピロリ菌(Helicobacter pylori)は、1983年にロビン・ウォレンとバリー・マーシャルによって発見されました。
Helicobacter pyloriという名前は、Helico(らせん状の菌)、bacter(細菌)、pylori(pylorus:胃の出口の幽門)という意味から命名されました。
ウレアーゼという酵素により、尿素を分解してアンモニアを産生しているため、強酸である胃の中で生きることができます。
経口感染で、そのほとんどは、5歳までに感染します。除菌した後に再感染する可能性は1%前後です。日本人の2人に1人は感染しているといわれておりましたが、環境衛生(上下水道の整備など)によって若年者の感染率は低下してきております。
ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌の内視鏡治療後(再発抑制)などの方が保険適応です。

対象となる方

ピロリ菌の感染を調べたい方、除菌を希望する方、ご相談のある方

対象外となる方

1回目と2回目の除菌治療に不成功であった方(2回目に行う2次除菌までが保険適応です)
飲酒がやめられない方、抗生剤でアレルギーのある方、妊娠されている方

検査法

    感染診断(ピロリ菌に感染しているかどうかの検査)

    血液検査(抗体測定)、便検査(抗原測定)、尿素呼気試験などがあります。

    除菌判定(ピロリ除菌薬内服後に除菌成功しているかどうかの検査)

    尿素呼気試験、便中抗原測定などがあり、主に尿素呼気試験で行なっています。

注意点

ピロリ菌除菌成功後に抗体検査(血液検査)を行うと陽性となり、ピロリ菌に感染していると判定されることがあります。ピロリ菌がいなくなっても抗体が残ることがあり、除菌成功後に再検査をご希望のときには、便検査や尿素呼気試験が推奨されます。

除菌薬

1次除菌療法(最初に行われる方法)

制酸剤+アモキシシリン+クラリスロマイシンの3剤の内服です

2次除菌療法(1次除菌で不成功の場合に行われる方法)

制酸剤+アモキシシリン+メトロニダゾールの3剤の内服です


除菌薬内服中に飲酒をすると腹痛や嘔気、嘔吐する場合があり、内服中の飲酒はできません。喫煙によっても除菌治療が成功しにくくなる可能性がありますので、治療中は禁煙となります。

副作用

下痢・軟便 : 10~30%、味覚異常・舌炎・口内炎 : 5~15%
蕁麻疹などのアレルギー : 0.01%
皮疹 : 2~5%
その他 : 腹痛・放屁・腹鳴・便秘・頭重感・肝機能障害・めまい・掻疼感など治療中止を余儀なくされる副作用2~5%

頻度は低いですが、激しい下痢や蕁麻疹が出た方は、無理して内服せずに内服中止して頂いております。

担当医師

月曜から金曜の9:00~11:30

月曜 | 松本医師

火曜 | 矢島医師

水曜 | 松本医師、桂田医師

木曜 | 井上医師

金曜 | 桂田医師

※混雑時にはお待ち頂くこともありますのであらかじめご了承下さい。

自由診療について

2013年2月22日より、ヘリコバクターピロリ感染胃炎への保険適応が拡大され、ピロリ菌に感染していることが検査で認められ、胃内視鏡検査で胃炎の所見がある方が保険適応となりました。検査でピロリ菌に感染していることが認められてはいるが、胃内視鏡検査はご希望しない方でも自由診療(保険適応外)になりますが、当外来で診療を行います。

 注意事項

保険適応外の方で、自由診療をご希望の場合は、以下に関しての注意が必要です。

  • ●公的保険適応外のため、全額自己負担です。
  • ●他の外来受診日と同じ日に受診することは、混合診療になるため出来ません。
  • ●ピロリ菌の除菌と関係のないお薬を処方することは出来ません。

自由診療による料金

目的 概算料金(税込み) 備考
ピロリ菌の感染を調べる \8,000
ピロリ菌の除菌と除菌判定をする \17,000 院外処方の薬代を含んだ金額です
ピロリ菌の感染を調べ、
ピロリ菌の除菌と除菌判定をする
\21,000 院外処方の薬代を含んだ金額です

学会活動

当院ヘリコバクター・ピロリ菌外来では、日本ヘリコバクター学会に所属し、学会参加、学会発表など、学会活動を行なっています。
2011年桂田医師が日本ヘリコバクター学会に認定医を取得。

学会リンク
日本ヘリコバクター学会
http://www.jshr.jp/
H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医一覧
http://www.jshr.jp/medic/doctor/

症例報告

症例報告(2012)

当院におけるピロリ菌による受診者

  • 赤心クリニック
  • 赤心堂総合健診クリニック
  • 上福岡腎クリニック

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