令和6年度 赤心堂病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 20 54 93 173 343 358 350 683 726 197
当院の年齢階級別退院患者数を見ると70歳代以上の患者さんが多く、割合を見ると70歳以上が63.6%と半数以上を占め、80歳以上が30.8%とご高齢の方が多くを占めています。主な疾患は、大腿骨、胸・腰椎の骨折、肺炎や誤嚥性肺炎などです。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼡径ヘルニア ヘルニア手術(鼠径ヘルニア)・腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 80 4.61 4.54 0.0 71.30
060100xx01xxxx 大腸ポリープ 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 72 2.26 2.57 0.0 73.40
060335xx0200xx 胆のう結石 腹腔鏡下胆嚢摘出術・胆嚢摘出術 39 6.92 7.05 0.0 64.23
060340xx03x00x 総胆管結石 内視鏡的胆道ステント留置術・内視鏡的胆道結石除去術等 32 7.71 8.88 0.0 65.46
060102xx99xxxx 結腸憩室炎 手術なし 22 9.00 7.60 0.0 60.54
外科では鼡径ヘルニアの手術治療が最も多い症例数となっています。大腸ポリープは外来手術や地域包括ケア病棟での治療も行っております。胆のう結石や総胆管結石では体の負担が軽く回復の早い腹腔鏡下や内視鏡下手術を積極的に行っています。また、手術症例だけでなく、結腸憩室炎などの緊急治療も外科が担当しております。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳癌 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)・乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴う) 58 12.51 9.77 0.0 66.13
090010xx02xxxx 乳癌 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない) 55 5.70 5.50 0.0 60.12
090010xx99x30x 乳癌 手術なし・化学療法あり 23 2.00 5.48 0.0 55.82
090010xx97x0xx 乳癌 乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術    -     -     -     -     - 
090010xx99x0xx 乳癌 手術なし    -     -    -    -    -
乳腺外科では早期発見・早期治療を心掛け、手術治療だけでなく、化学療法やホルモン療法なども積極的に取り入れ治療を行っております。遺伝カウンセラーによる遺伝カウンセリング外来を開設し、遺伝性乳癌卵巣癌症候群の検査や、必要時に手術も行っております。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮筋腫 腹腔鏡下子宮筋腫摘出術・腹腔鏡下膣式子宮全摘術 114 6.33 5.88 0.0 44.64
120220xx01xxxx 子宮内膜ポリープ 子宮内膜ポリープ切除術 70 2.75 2.72 0.0 48.52
120070xx02xxxx 卵巣のう腫 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 69 6.60 5.97 0.0 43.36
12002xx02x0xx 子宮頸部異形成 子宮頚部(膣部)切除術 51 2.68 2.92 0.0 40.05
120060xx01xxxx 子宮筋腫 子宮全摘術(開腹)・子宮筋腫摘出(核出)術(腹式) 36 9.33 9.20 0.0 44.86
婦人科では子宮筋腫や卵巣のう腫などの良性腫瘍での入院・手術が最も多く、体の負担が軽く回復の早い腹腔鏡下手術が主流となっています。患者さんのご希望や、検査・手術の結果から高次医療機関での治療等が必要な場合は、大学病院へ紹介させていただきます。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400802499x0xx 肺炎(75歳以上) 39 27.51 16.40 10.25 84.23
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 19 29.10 20.78 31.57 84.94
110310xx99xxxx 急性腎盂腎炎、尿路感染症 14 16.35 13.66 0.0 81.57
030400xx99xxxx めまい症 12 4.33 4.67 0.0 67.25
050130xx9900x0 心不全 12 24.75 17.33 16.66 85.66
内科では肺炎や誤嚥性肺炎での入院が最も多い疾患であり、平均年齢84歳とご高齢の方が多く入院されています。また、これらと合わせ発熱等の原因が尿路感染症の場合やめまい症などの緊急入院も上位を占めています。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 25 19.96 17.33 0.0 83.00
010060xx99x20x 脳梗塞 脳血管疾患等リハビリテーション料    -    -    -    -    -
0400802499x0xx 肺炎(75歳以上)    -    -    -    -    -
050130xx9902xx 心不全 処置2あり(中心静脈注射、人工腎臓等)    -    -    -    -    -
050170xx03001x 下肢閉塞性動脈硬化症 心臓カテーテル法による諸検査    -    -    -    -    -
循環器科では心不全での入院が最も多い疾患となります。またかかりつけの患者さんが脳梗塞で緊急入院し、早期に開始するリハビリテーションを継続するため66%の方が回復期リハビリテーション病院等へ転院されています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 大腿骨骨折 骨折観血的手術・人工骨頭置換術 65 50.49 25.29 49.23 80.90
160760xx01xxxx 橈骨遠位端骨折、橈骨尺骨骨幹部骨折 骨折観血的術・骨内異物除去術 52 10.07 5.95 5.76 62.26
07040xxx01xxxx 変形性股関節症 人工骨頭挿入術・人工関節置換術 51 35.76 18.76 5.88 69.56
160690xx99xxxx 胸椎・腰椎圧迫骨折 手術なし 42 39.71 19.16 19.04 82.54
070230xx01xxxx 変形性質関節症 人工関節置換術 33 40.12 21.38 9.09 74.45
小児や比較的若い患者さんの上肢の骨折や、高齢者の胸椎・腰椎圧迫骨折や大腿骨骨折などの外傷疾患が上位を占めています。手術後の早期離床を心掛け、機能回復に向け早期リハビリに注力し、回復期リハビリ病院等へ転院がスムーズにできるよう支援しております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx03x20x 膀胱癌 経尿道的膀胱悪性腫瘍手術・化学療法あり 56 7.55 6.63 0.0 78.89
110070xx03x0xx 膀胱癌 経尿道的膀胱悪性腫瘍手術 55 9.40 6.81 0.0 73.03
11012xxx02xx0x 腎結石・尿管結石 経皮的尿路結石除去術 51 4.29 5.16 0.0 60.70
110310xx99xxxx 急性腎盂腎炎、尿路感染症 36 13.33 13.66 2.77 71.52
110080xx991xxx 前立腺癌 前立腺針生検法 32 5.40 2.45 0.00 75.68
膀胱癌に対する経尿道的手術を最も多く、また再発予防のため化学療法膀胱注入療法を施行する治療も多い症例です。腎結石・尿管結石でも経尿道的手術を施行し、体への負担が軽く、早期回復が期待できる安全な治療を心掛けています。また、一般泌尿器科疾患以外にも精索静脈瘤など男子不妊症治療にも積極的に取り組んでおります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌    -    -    -    -    -    - 1 第8版
大腸癌 22    - 20    -     - 13 1 第8版
乳癌 47 56    -    -    - 32 1 第8版
肺癌    -    -    -    -    -    - 1 第8版
肝癌    -    -    -    -    -    - 1 第8版
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
胃癌手術、大腸癌手術で侵襲の少ない腹腔鏡手術や内視鏡的手術(粘膜下層剥離術や粘膜切除術)を行っております。また乳癌でも早期治療に心掛け、手術の85%が腋窩部郭清(周囲のリンパ節や血管を節する方法)を伴わない乳房部分切除術・乳房切除術を施行しております。再発症例や、手術後再発予防を目的とした化学療法やホルモン療法などにも力を入れております。当院で治療される場合でも、希望によりセカンドオピニオンとして大学病院を受診いただいたり、大学病院で治療をご希望される場合には、紹介させていただく体制を整えております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症    -    -    -
中等症 34 32.64 82.00
重症 15 22.60 84.33
超重症    -    -    -
不明    -    -    -
当院の成人市中肺炎の重症度別患者数を見ると、中等な症例が半数を占めています。平均年齢が82.0歳と高く、平均在院日数も32.6日と長期間入院治療されています。また特に合併症を有する肺炎は重症化する傾向にあり、抗生剤など薬物治療を中心に必要時酸素吸入名での呼吸管理を行い、早く日常生活に戻れるよう、リハビリも含めた早期治療が重要となります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 13 35.30 80.53 21.73
その他 10 26.30 76.40 43.47
発症より3日以内の方が全体の56%を占め、入院後すぐに薬物投与による急性期治療を開始します。また機能回復に向けた早期リハビリを心掛け、さらにリハビリを強化するため、地域包括ケア病棟への転棟や回復期リハビリ病院等に転院がスムーズにできるよう支援しております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 83 0.49 1.20 1.20 72.85
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 58 1.06 2.36 0.0 72.55
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 50 1.42 3.98 0.0 62.40
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 22 1.09 3.00 0.0 68.00
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 20 0.55 3.70 0.0 39.35
大腸ポリープに対する手術が一番多く、次いで鼡径ヘルニアの開腹手術となっています。また胆のう結石症や胆のう炎に対する腹腔鏡下手術や、他の消化管疾患に対しても侵襲の少ない腹腔鏡下手術や内視鏡下手術を積極的に行っております。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍腫手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない) 55 1.01 3.69 0.0 60.12
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない) 40 1.00 9.90 0.0 67.07
K6766 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施するもの)    -    -    -    -    -
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用埋込型カテーテル設置(頭頸部その他)    -    -    -    -    -
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの)    -    -    -    -    -
健診等の推進により乳癌の早期発見・早期治療が進み、全乳癌手術の85%が腋窩部郭清(周囲のリンパ節と血管を切除する方法)を伴わない乳房部分切除術・乳房切除術を行っております。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 83 1.02 4.77 0.0 44.22
K877-2 腹腔鏡下膣式子宮全摘術 78 1.00 5.39 0.0 46.53
K867 子宮頸部(膣部)切除術 51 0.76 0.92 0.0 40.05
K872-33 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術(その他のもの) 45 0.82 0.93 0.0 48.51
K872-31 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術(電解質溶液利用のもの) 41 0.82 0.85 0.0 49.68
卵巣のう腫に対する腹腔鏡下手術が一番多く、また腹腔鏡下手術や子宮鏡下手術など侵襲の少ない手術を積極的に行っております。平均年齢40歳代と比較的若い患者さんが多く、入院期間が短くなっています。
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの)    -    -    -    -    -
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術    -    -    -    -    -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術    -    -    -    -    -
K6182 中心静脈注射用埋込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合)    -    -    -    -    -
K386 気管切開術    -    -    -    -    -
慢性腎不全で人工透析治療を必要とされる患者さんの内シャント造設術や血栓などを除去する手も行っております。摂食困難な患者さんの経静脈栄養のために中心静脈注射用埋込型カテーテル設置なども行っています。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K597-2 ペースメーカー交換術    -    -    -    -    -
K084 四肢切断術(下腿)    -    -    -    -    -
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満)    -    -    -    -    -
K654 内視鏡的消化管止血術    -    -    -    -    -
K672 胆嚢摘出術    -    -    -    -    -
洞不全症候群や房室ブロックのペースメーカー治療や、院内整形外科・透析と連携して下肢閉塞動脈硬化症の治療も積極的に行っております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0462 骨折観血的手術(前腕)(下腿)(手舟状骨) 113 2.32 10.38 4.4 60.70
K0821 人工関節置換術(膝)(股) 95 2.34 36.37 8.4 71.56
K0461 骨折観血的手術(上腕)(肩甲骨)(大腿) 76 3.26 28.36 32.8 67.76
K0463 骨折観血的手術(鎖骨)(膝蓋骨)(足)(手(舟状骨を除く))(指) 33 2.00 10.33 6.0 55.72
K142-4 経皮的椎体形成術 20 20.30 36.95 25.0 83.70
骨折に対する骨接合術や、変形性膝関節、股関節に対する人工関節置換術等が上位を占めています。また高齢者に多い大腿骨骨折では、人工骨頭挿入術の施行も多く、早期リハビリを心掛け、地域連携パスを活用し回復期リハビリ病院等への転院支援も行っております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 110 1.61 5.80 0.0 75.96
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 52 1.19 3.63 1.9 61.03
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用のもの) 24 1.04 6.50 0.0 74.29
K007-2 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 24 1.37 1.00 0.0 76.41
K834-3 顕微鏡下精索静脈瘤手術 17 1.00 1.00 0.0 37.00
膀胱癌に対する経尿道的膀胱悪性腫瘍手術が最も多く、次いで尿管結石に対する結石除去術・結石摘出術となっています。前立腺癌の放射線治療を行う前に、正確な照射位置を決めるために行う放射線治療用金属マーカー留置術なども行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一    -    -
異なる    -    -
180010 敗血症 同一 10 0.33
異なる    -    -
180035 その他の真菌感染症 同一    -    -
異なる    -    -
180040 手術・処置等の合併症 同一 13 0.43
異なる    -    -
尿路感染症などの感染症から敗血症を発症し入院された患者さん(10件)、手術・処置等の合併症では、手術し退院後に創部の感染や出血、人工関節のゆるみや脱臼などをきたし再入院された患者さん(8件)、人工透析を行うために必要なシャントが血栓などで閉塞し手術・処置を行いために入院された患者さん(3件)、などを示しています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
919 821 89.3
周術期の肺血栓塞栓症の予防対策は、発生率の低下に繋がります。当院では静脈血栓塞栓症リスク評価票をもとに、16歳以上の全患者さんを対象に予防対策を実施しています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
427 250 58.6
血液培養検査は、敗血症や感染症が疑われる患者さんから血液を採取し、血液中の細菌の有無や種類を調べる検査です。診断精度向上と偽陽性による過剰治療防止のため、2セット採取することが推奨されており、感染症の診断精度を高めるために重要です。細菌培養同定検査は、血液のほかに口腔や穿刺液などから採取した媒体で検査を行います。本指標は血液培養検査を1日に2件以上実施している割合を示しております。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
214 170 79.4
抗菌薬は細菌による感染症の治療に使用される薬で、一般的に特定の細菌に対して使用しています。スペクトルとは抗菌薬が有効な細菌の範囲を示し、広域スペクトル抗菌薬とは幅広い細菌に効果があり、病原菌が特定できない場合などに有効とされています。しかし過剰な使用は薬剤耐性のない細菌もやっつけるため、薬剤耐性菌のみが生き残る環境を作るリスクがあります。そのため、抗生剤投与前に検体の採取と細菌培養検査を行い、抗菌薬を適正に使用することが重要です。抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められており、当院でも院内感染対策委員会で組織的に対策を行っております。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
42,098 40 0.9
入院中の転倒・転落防止のため医療安全管理委員会が中心となり、職員に転倒・転落を防止するための一般的な注意やリスクアセスメント、防止策を教育し、全患者さんについて、入院時に転倒・転落のリスクをアセスメントして、個別の予防策を立てています。また発生時の対応や報告手順を定め、再発防止にも努めています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
            -             -             -
転倒・転落によるインシデントの影響度分類で、レベル3b以上は骨折など損傷が大きく、手術や処置が必要なものを指しています。日頃の対策により、該当の発生はありませんでした。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
1,136 1,136 100 
手術後の感染をできるだけ防ぐために、抗菌薬をあらかじめ投与することを予防的抗菌薬投与といい、主に手術部位感染を防ぐ目的で、手術開始前(通常1時間以内)に抗菌薬を投与します。感染予防により、入院期間の長期化や医療費の増大を防ぎ、より質の高い医療を提供することに繋がります。当院では全ての全身麻酔手術、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬投与を行っています。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
32,599 14 0.04
褥瘡とは、長期間にわたって皮膚や組織が圧迫されることにより損傷を受ける状態であり、特に高齢の方や長期入院患者さんに多く見られます。褥瘡の発生は、患者さんの生活の質(QOL)の低下を引き起こすだけではなく、感染症のリスクを高めたり、在院日数の延長や医療費の増大にもつながります。当院ではNST(栄養サポートチーム)褥瘡委員会で褥瘡の危険因子を有する患者さんや栄養状態に問題のある患者さんに、評価と治療の立案・実施することにより、全身の治療効果を高め、患者さんの生活の質の向上、原疾患の治療促進及び感染症などの合併症予防に努めています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
1,723 1,270 73.71
65歳以上の患者さんに対して、入院早期(48時間以内)の段階で栄養に関する状態を評価します。体重減少、食事量の低下、BMIなどの項目で評価を行い、専門的な栄養管理が必要と判断される患者さんを対象に、NST(栄養サポートチーム)褥瘡委員会が介入し適切な栄養管理を提案しています。NST(栄養サポートチーム)とは、専門の研修を受けた多職種の協働により栄養評価、栄養改善に向けた提案をおこない、それぞれの患者さんに適した栄養管理サポートを行い生活の質向上に貢献する医療チームです。入院早期の段階で適切な栄養管理に介入することで、治療効果の向上や合併症の予防、入院期間の短縮が期待できます。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
42,098 2,164 5.14
入院中の患者さんの緊急やむを得ない場合で「切迫性」「非代替性」「一時性」の3要件の全てを満たし拘束しないリスクの方が高い場合のみ、ご本人・ご家族への説明・同意を得て、安全を確保するために衣類や綿入りの帯など患者さんの身体や服に触れる道具を利用して最小限の部位や時間、身体拘束をして行動制限をすることがあります。拘束による身体的・精神的弊害を理解し、筋力の低下や皮膚・神経障害のリスクを考慮し早期解除に向けた検討を行います。
更新履歴
2025.9.29
DPCデータの基づく「令和6年度 病院情報」を公表いたしました。