私どもの病院は大正７年、福島県平町（現、いわき市）に開設され、大正１５年（昭和元年）に埼玉県川越に移設されました。それ以来、平成２８年１０月で丁度９０年の歳月が流れたことになります。開設者である柳沢篤義は中国の後漢書という歴史書の中から「赤心」という言葉を引用し「赤心堂病院」と命名いたしました。 「赤心」とは「人によって分け隔てることなく、まごごろをもって接する」ということで、医療に携わる私どもにとって片時も忘れる事が出来ない、大切な言葉なのです。
開設当初、５床のみの医療施設でしたが時代と共に次第に増床し、昭和４９年今の建物に移転の際１９８床となりました。平成に入り赤心堂病院の関連施設として、上福岡腎クリニック、健診センター、そして赤心クリニックが立ち上げられました。各施設それぞれが異なる役割を担いつつ、互いに協力しあい地域の皆様のお役に立てるように医療法人社団尚篤会、誠会として頑張ってまいりました。平成２６年１月尚篤会が誠会を吸収合併と同時に、健診センターは赤心堂総合健診クリニックと名を改めました。
また、平成２６年９月には、長年の救急医療貢献の努力が認められ社会医療法人社団尚篤会と認定され、新たな一歩を踏み出すこととなり、今に至っております。
波瀾万丈の世の中を背景に、９０年もの永い年月を私ども医療施設に関わって下さいました全ての方々に感謝の念を表し、今後も各医療機関との連携を一層深め、地域医療の一端を担うことで、皆様のニーズにお応えできれば嬉しい次第です。
加速度的に変貌する社会や目まぐるしく変化していく医療環境を乗り切るため日々切磋琢磨し、一丸となり理念にある「赤心」の心で歩んでまいります。
ご指導ご鞭撻、よろしくお願い申し上げます。