診療科・部門
形成外科
形成外科とは?
形成外科は比較的新しくできた診療科で、皆さんにとってもあまりなじみが少ないかもしれません。また、整形外科と混同されることもよくあります。形成外科の定義は、「先天性および後天性の身体外表のかたち、色の変化、すなわち醜状を対象とし、これを外科的手技により解剖学的に正常(美形)にすることを手段とし、その目的は個人を社会に適応させるものである。」とされています。分かりやすくすると、「体の表面の何らかの異常を、主に手術をすることで正常に近づける(美しく治す)」と言えるでしょう。美容外科も、形成外科の扱う一分野となります。 一方、整形外科は、骨や筋肉など体の中の主に運動機能に関する病気を扱います。ただし、顔面の骨折は見た目もきれいに治さないといけないため、形成外科で扱います。
診療方針
当院では水曜日午前中に日帰り局所麻酔手術、午後外来診療を行っています。なお、手術は安全を期するため、手術室にて行います。主に、ほくろや粉瘤などの良性腫瘍切除、傷跡をきれいにする形成術に対する手術などを行っています。また、乳腺外科とともにティッシュエキスパンダーによる一次再建も行っています(シリコンインプラント入れ換えは埼玉医科大学国際医療センターにて行います)。その他、入院、全身麻酔が必要な際は、埼玉医科大学国際医療センターなど、関連病院に紹介いたします。 また、皮膚・排泄ケア認定看護師や理学療法士とともに褥瘡(床ずれ)外来も担当しています。正しい創部の処置の方法や、適応があれば手術の説明をしています。手術は関連病院で行います。詳しくは褥瘡(床ずれ)外来のページをご覧下さい。
主な対象疾患
- ●熱傷(やけど)
- ●顔面骨骨折、顔面軟部組織損傷(顔面の傷、骨折)
- ●口唇裂、口蓋裂
- ●手・足の先天異常、外傷
- ●その他の先天異常(耳の変形、臍ヘルニアなど)
- ●母斑、血管腫、良性腫瘍(ほくろ、粉瘤、脂肪腫など)
- ●皮膚・皮下悪性腫瘍とその再建(頭頚部がん、乳がん切除後などの再建)
- ●瘢痕、瘢痕拘縮、ケロイド(傷跡をきれいにする)
- ●褥瘡、難治性皮膚潰瘍(とこずれや、血行障害などによってできた、なかなか治らない傷を治す)
- ●美容外科と、多岐にわたります。
スタッフ
去川俊二 | 医師
資格
日本形成外科学会専門医