d 乳腺科 | 赤心堂病院

赤心堂病院

埼玉県川越市脇田本町25-19
049-242-1181

社会医療法人社団尚篤会 赤心堂病院

診療科・部門

乳腺科

診療内容

週3回の乳腺科、および一般外科外来で毎日診療しております。乳癌の疑いのある人は、針生検やステレオガイドマンモトームを用い癌の早期発見に努力しております。日本乳癌学会や、欧米でのガイドラインで認められている標準的治療を中心に治療しております。また学会や、「埼玉乳がん臨床研究グループ」に参加し、乳がんの最先端の知識習得に努力しております。約6割の患者様が乳房温存手術を選択なされました。多くはセンチネルリンパ節生検のみで腋窩リンパ節郭清を省き、合併症を避けるようにしております。まだ少数ではありますが、乳房再建も行っております。術後の化学療法は、外来化学療法室でおこなっています。

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対象となる方

乳癌、乳癌の疑い、乳腺炎など

診療時間

乳腺科:火・木・土曜 午前中
※2019/08/15より診療時間に変更が御座います。

検査・診療設備

マンモグラフィ、超音波検査、CT、MRI  穿刺吸引細胞診、針生検、エコーガイド下マンモトーム、ステレオガイド下マンモトーム、乳管造影

当院での検査

一次検査(初診で来られた時は、基本的に下の検査を行います)

 視触診

乳房の形状、腫瘤の有無、乳腺の硬さを触れて診察します。


 マンモグラフィ>

乳房を装置で挟みレントゲンを撮影します。最も有効な検査です。

マンモグラフィ

 超音波検査(エコー)

超音波を用いた検査でマンモグラフィで分からない病変を見つける事があります。若い人に特に有効です。妊娠中でも安心して受けられます。

超音波検査

二次検査(一次検査で乳がんを疑う所見があったとき行います)

 穿刺吸引細胞診(FNA)

エコーガイド下に0.8mmほどの針で腫瘍を刺し、陰圧をかける事により針の中に細胞が吸引されます。


 針生検(CNB)

エコーガイド下に2mmほどの特殊な針を刺し、組織を採取します。mmほどの皮膚切開を置くため局所麻酔を使用します。


 エコーガイド下マンモトーム(US-MMT)

エコーガイド下に5mmほどの太い針を刺し、組織を採取します。針生検(CNB)で組織が十分取れず判断できない時に使用します。


 ステレオガイド下マンモトーム(ST-MMT)

マンモグラフィで癌を疑う石灰化が認められても、エコーで石灰化の部分が同定できない事があります。マンモグラフィで乳房を挟みながら5mmほどの針を刺し、組織を採取します。


 乳管造影

血性乳頭分泌があり、腫瘍または癌が疑わしいが、エコーで腫瘍を同定できない時に、乳頭から造影剤を注入しマンモグラフィを撮影、腫瘍の有無、部位を同定します。

乳官造形

 切開生検

針生検でも良悪性の判断がつかない時、局所麻酔で腫瘍の全て、または一部を切除します。


 MRI

磁気を利用した断層撮影装置です。 癌の範囲を推測できます。

MRI

 CTスキャン

レントゲンを用いた断層撮影装置です。肺転移も同時に検査できます。

CT

 術前検査一式

血液検査、尿検査、胸部XP、心電図、呼吸機能検査など全身状態のチェックをします。


手術

 乳房温存術(部分切除)

癌の辺縁から、ある程度の余裕を持って乳腺を切除します。術後に放射線照射を追加する事で乳房全摘と遠隔再発率、生存率で変わりません。当院では約7割の方がこの術式を受けております。

乳房温存

 乳房切除術(全摘)

大きな乳癌、多発乳癌、乳頭に及んでいる乳がんでは乳房を全部とる必要があります。

乳房全摘出

 乳房再建術

全摘し失った乳房をシリコンバックや、腹や背中の脂肪や筋肉を移動させて、乳房を形作る方法です。当院では、エキスパンダーと 云って、乳房を膨らませる為の仮のバックを術中に挿入する事を形成外科医と協同して行っております。その後のシリコンバックに交換する2次再建は埼玉医大国際医療センター・形成外科に依頼しております。


 センチネルリンパ節生検

脇の下のリンパ節に癌が転移する事がしばしばあります。以前は全の腋窩リンパ節を切除しておりました。今は、癌が最初に転移す るリンパ節(センチネルリンパ節)を1~3個摘出、術中に検査に出し転移が無ければ残りのリンパ節は摘出しません。温存手術、全摘の如何にかかわらず適応 があります。

センチネル

 腋窩リンパ節郭清

センチネルリンパ節に癌の転移があったとき、または術前から明らかなリンパ節転移が認められたときにわきの下のリンパ節周囲のリンパ節、血管と共に切除します。一定の割合で、上腕の浮腫や、腋窩の感覚鈍麻が起こります。

術後放射線照射

 残存乳腺への術後照射

乳房温存術ではのこした乳房に放射線を照射する事が必要です。行わないとかなりの割合で残した乳腺に癌が再発する事が云われております。手術の約1ヶ月後、または抗がん剤治療の後に、通院で25~30回照射をします。


 胸壁照射

大きな乳癌では、全摘後でも胸部の皮膚に再発する事があります。術後の照射はこれを抑制します。


 鎖骨上リンパ節照射

腋窩のリンパ節に多数の転移があったとき、切除しきれない部分のリンパ節に放射線をかける事で、再発を減少させます。※当院では放射線治療の設備は無く、他施設(多くは埼玉医大総合医療センター放射線治療科)に依頼しております。

ホルモン療法

女性ホルモンは、多くの乳がんの増殖を刺激します。女性ホルモンを抑えることで乳がんの再発を減少させます。

 ノルバデックス(タモキシフェン)

年齢に関係なく、ホルモン感受性のある乳がんに有効です。子宮体がんや、血栓症をわずかに増加させますが、一般的に副作用が少なくとても有効な薬剤です。


 ゾラデックス、リュープリン

閉経前の患者さまの卵巣機能を抑える事で乳がんをさらに抑制します。ノルバデックスに追加して使用します。


 アリミデックス、アロマシン、フェマーラ

閉経後の乳がん患者では、タモキシフェンより有効です。時に手のこわばり、関節痛が出る事があります。また長期で服用すると、骨密度が低下する事がありますので、年に1度は骨密度の測定をおこないます。


 フェソロデックス、フェアストン、ヒスロン

再発された患者さまに対し使用する事があります。

化学療法(抗がん剤治療)

抗がん剤は強い副作用を伴う薬剤ですが、再発を減少させます。再発の割合の多い乳癌では、手術後、または手術前に投与します。

 アンスラサイクリン系薬剤

乳癌に最も有効な抗がん剤の一つで、他の抗がん剤と組み合わせて使用します。当院ではAC療法、FEC療法を採用しております。


 タキサン系薬剤

アンスラサイクリン系に並んで有効な薬剤で、タキソテール、タキソール(パクリタキセル)、アブラキサンがあります。3週毎に行う事と、毎週投与法があります。


 その他の抗がん剤

乳がんが多種の抗がん剤の有効性が確認されております。再発があった時に順次使用します。

分子標的治療薬

がん細胞の一部を標的とし、癌を抑制する薬品です。

  •   ハーセプチン(トラスツズマブ)
  •   タイケルブ(ラパチニブ)
  •   パージェタ(ペルツズマブ)
  •   カドサイラ(トラスツズマブ・エムタンシン)
  •   アバスチン(ベバシズマブ)
  •   アフィニトール(エベロリムス)
  •   イブランス(パルボシクリブ)
  •   ベージニオ(アベマシクリブ)
  •   リムパーザ(オラパリブ) など。

遺伝性乳癌

乳癌の一部は遺伝子の異常によって発症し、同一家系内で多発する事が知られております。 この遺伝性乳癌の大多数は「遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)」と呼ばれ、全乳癌の5~10%にあたります。 BRCA1/2という遺伝子の異常により高率に乳癌や卵巣癌などが発症するといわれています。

HBOCの検査方法

血液検査で3週間ほどで結果がでますが、保険適応なのは乳癌再発がありHER2が陰性の方。 および、乳癌を発症し再発の無い方は、「1. 45 歳以下の発症 2. 60 歳以下のトリプルネガティブ乳がん 3. 2 個以上の原発乳がん発症 4. 第 3 度近親者内に乳がんまたは卵巣がん発症者がいる 5. 男性乳がん 6. 近親者に BRCA1/2 遺伝子変異がある」方です。

当院は、遺伝性乳癌卵巣癌総合診療基幹施設である埼玉医科大学国際医療センターとの連携をとり、遺伝性乳癌卵巣癌総合診療協力施設として HBOCの遺伝子検査を行っております。但し検査の結果によっては、ご自身だけでなく血縁者にも影響を及ぼし得ますので、原則として検査前に遺伝カウンセラーによる遺伝カウンセリング外来を受診して頂きます。 陽性のおりは再度遺伝カウンセリング外来受診。また他の遺伝性疾患や、ご家族などの検査の検査をご希望のおりは、大学病院などの遺伝外来をご紹介いたします。

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 治療方法

手術については、乳房温存術では残こした乳腺への再発が少し多く乳房全摘が推奨されております。 術後の再発予防の薬物療法は現時点では通常の乳癌と変わりませんが、再発しときはPARP阻害薬が使用できます。

 乳癌の発症予防

HBOCの方は、反対側の乳房や卵巣に癌ができる可能性が高く、年に1度はMRIを用いた検査などをが推奨されています。 また、乳癌ができる前に予防的に乳房や卵巣を切除する事も保険で可能になりましたが、当院では現在は行なっておりませんので可能な施設をご紹介いたします。

2021年3月1日 変更

スタッフ

黒田 徹 | 医師 | 外科診療部長、乳腺科科長

 資格
日本乳癌学会専門医・指導医、マンモグラフィ読影認定医、がん治療認定医、日本外科学会専門医

*他、乳腺チーム(看護師、放射線技師、検査技師、事務など)として、診療にあたっています。

  • 赤心クリニック
  • 赤心堂総合健診クリニック
  • 上福岡腎クリニック

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