診療科・部門
放射線診断科
主な活動・取り組み
放射線診断科では安全で迅速な検査を行い、質の高い診断の提供に努めております。また、被爆の低減や撮影までの待ち時間が少なくなるようスタッフ一同、常に努力いたしております。
スタッフ
常勤医師 |
1名
非常勤医師 |
3名
診療放射線技師 |
18名
女性技師はマンモグラフィー認定を取得しています。
一般撮影部門

FUJIFILM社製 VELOCITY U
一般撮影室は2部屋あり、主に胸部や腹部、骨の撮影を行っております。 当院放射線科で撮影した画像は全てにおいてデジタル画像なので、病院内ネットワークを通じて画像が送られモニタによる画像参照が可能となっています。
透視撮影部門

日立社製 EXAVISTA

上部消化管検査

下部消化管検査

内視鏡的逆行性胆管造影
透視装置は上部消化管検査(食道、胃)、下部消化管検査(大腸)、外科・泌尿器科・婦人科領域の撮影など幅広く使用しています。 上部消化管検査はバリウムを飲んでいただき、食道・胃・十二指腸の様子を撮影する検査です。下部消化管検査は肛門からカテーテルと呼ばれる管を使ってバリウムを大腸に送り撮影する検査です。どちらの検査も検査前日から胃や大腸を空にするための処置をしていただきます。 検査時間は上部消化管の検査で10分から15分ほど、下部消化管の検査で15分から30分ほどです。
CT部門

GE社製 64列マルチスライスCT「Optima CT660 Pro FD」

頭部(脳梗塞)

冠動脈

橈骨骨折
CTとはコンピュータ断層撮影(computed tomography)の略で、人体の360度方向からX線を照射して画像を得る装置です。検査時間は5分から15分(1回の撮影時間は10秒ほど)と比較的短くよく用いられる画像検査のひとつで、あらゆる領域における疾患のスクリーニングから精査目的の検査まで、画像診断の中心的な役割を果たしています。
検査内容によっては造影剤という薬を注射して検査を行う場合があります。
当院で導入しているCT撮影装置のご紹介
GE社製 64列マルチスライスCT「Optima CT660 Pro FD」
特徴 |

心臓CT3D画像

胸(乳腺)にかかるX線を抑えます
安心の高次元の低被ばく技術を新搭載(organ dose modulation)
X線医療被ばくを抑えるASiRを搭載した最新型CTで、より安全を追求した検査環境を提供致します。さらに、X線に敏感な体の部分には特に注意を払って検査を行います。 体前面の水晶体や乳腺、甲状腺などの被曝を最大で40%低減します。
心臓CTの撮影 |

心臓CT3D画像
心臓CTとは、ヨード造影剤を用いて心臓の冠動脈という血管を撮影する検査です。
カテーテル検査と異なり、入院の必要もなく短時間で血管の症状を調べることができます。
エコー検査と併せて、より安全により早く心臓の血管を画像化できます。 狭心症、心筋梗塞などをご心配な方は是非お申し付けください。
大腸CT検査(CTコロノグラフィ) |

大腸空気像

仮想内視鏡像

大腸展開像

炭酸ガス注入器
大腸CT検査(CTコロノグラフィ)とは、大腸を炭酸ガスで拡張させてCT装置で撮影する検査のことです。
撮影より得られた画像データを処理することで、内視鏡検査を受けたような大腸の3次元画像を作成できます。
当院では最新のCT装置と専用の炭酸ガス注入器の導入により、安全かつ短時間で検査を行うことが可能となりました。
この大腸CT検査は内視鏡と比較して、苦痛が少なく短時間で検査ができるという利点があります。
- ●各種3次元表示法
- 撮影データを元にして画像処理を行うことで上に示した写真の様に、さまざまな角度から大腸を観察することが可能となります。
- ●大腸CT検査の流れ
MRI部門

東芝製 Vantage Elan Zen Edition 1.5T

骨盤部

腰椎

頭部MRA
MRIとは磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging)の略で、強い磁場と高周波の電波によって人体の断層像を撮影します。レントゲン撮影やCTのように放射線を使用しないので被爆がありません。CTと似た画像が得られ、CTと比べて軟部組織や血管の描出に優れていますが、撮影時間が比較的長いといった欠点もあります。
当院のMR装置は1.5テスラという強い磁場を持った装置です。検査室内は強力な磁場が発生しているので安全のため金属類の持込を制限しています。心臓ペースメーカーや人工内耳、可動型義眼を埋め込まれている方の検査は出来ません。外科用クリップや金属製の人工心臓弁、人工関節のある方や閉所恐怖症の方、妊娠の可能性のある方は検査をお受けいただけない場合がありますので検査前に主治医とご相談下さい。
検査内容によっては造影剤という薬を注射(もしくは経口摂取)して検査を行う場合があります。
マンモグラフィ部門

マンモグラフィ撮影

上下方向撮影

内外斜位方向
マンモグラフィとは、乳房専用のレントゲン撮影のことで小さながんや、石灰化を伴うがんの発見に力を発揮します。乳がんを早期に見つけるためにも必要不可欠な検査です。乳がんが見つかっても早期であればより高い確率で治す事ができます。
検査方法は圧迫板と呼ばれるアクリル製の板で、乳房を薄く押し広げながら撮影を行います。このため痛みを伴うことがありますが、重なり合った乳腺を分離させ小さな病変を写真に映し出せるようになり、同時に被ばくを低減させることもできます。
マンモグラフィの撮影は左右2方向(上下方向、内外斜位方向)撮影が基本です。(検診では、内外斜位方向撮影のみの場合もあります)
撮影装置のご紹介
日立社製 デジタル式乳房X線診断装置 Selenia

上下方向(CC) 内外斜位方向(MLO)

マンモトーム装置
マンモグラフィガイド下マンモトーム StereoLoc Ⅱ
マンモトーム生検
マンモトーム生検とは、小さな傷(約4mm)を1つだけつけ、組織を採取する検査です。細胞診や針生検よりも採取する組織量が多く、より確実な診断を得られます。入院する必要はなくすぐに日常生活に戻ることができ、傷跡も1?2ヶ月でほとんど目立たなくなります。
どんな時にやるの?
マンモグラフィで主に微小な石灰化が認められたとき、病変の診断をする場合に行います。

骨密度(DEXA)部門
腰痛や骨折の原因となる“骨粗しょう症”の早期発見をするために骨密度の測定を行ないます。当院の骨密度測定は腰椎、大腿骨頚部に2種類のエネルギーのX線を照射して、X線の骨による吸収の差を利用した測定を行なっています。検査データは保存されますので、定期的な検査で正確な診断が行なえます。
測定装置のご紹介
東洋メディック社製 Discovery QDR

測定結果サンプル
(左:大腿骨頚部測定結果 右:腰椎測定結果)

赤心クリニック 放射線診断科
一般撮影部門
一般撮影・透視検査室(日立社製 EXAVISTA)

血管造影検査部門
当院で主に行われている検査

冠動脈造影検査(CAG)

下肢血管造影検査

経皮的血管形成術(PTA)
血管造影検査は、腕や足の動脈からカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し目的の血管まで進めて、造影剤を血管内に注入しながらX線で撮影を行う検査です。
冠動脈形成術(PCI)

血管撮影装置 Phillips社製 Allura Xper FD200
狭心症など心臓の血管(冠動脈)に狭窄部位がある場合、バルーンカテーテルという風船のついた管で狭くなった部位を拡げて、血液の流れをよくする治療です。場合によっては再度の狭窄を防ぐ目的でステントという金属製の筒を狭窄のあった部位に留置します。

この装置はxper swingという2軸同時制御の多軌道回転撮影(寝台に寝ている患者さんの周りをカメラが1回転して撮影する)という特徴的な機能があります。従来の冠動脈撮影はカメラを固定した状態で撮影するので、左右合わせて10回程度の撮影が必要でしたが、このxper swingにより左右1回ずつ最低2回の撮影で済むようになりました。
これにより検査時間短縮、被爆低減、造影剤量低減の3つの効果が期待できます。
読影
当院では画像診断専門医による読影を行っております。撮影した画像は担当医師による読影に加え、画像診断専門医が読影することでより正確な診断を下す事ができるようになり、質の高い医療を提供する事が可能となります。
スタッフ
宮澤 昌史 | 医師 |
- 資格
- 放射線科診断専門医、検診マンモグラフィ読影認定医師、乳房超音波講習会終了、肺がんCT検診認定医