内科
肥満症外来
【肥満症治療をご希望の方へ】
★肥満症とは
肥満症とは、医学的に減量が必要な肥満のことを言います。肥満によって生じる、または肥満に関連する健康障害がある場合、あるいは内臓脂肪の蓄積によってそれらの健康障害が起こりやすい状態である場合、肥満症と診断されます。
★肥満症治療の目的
肥満症治療の目的は、肥満の改善を通して、肥満に伴う健康障害を改善することです。肥満がもたらす健康障害は、深刻な病気につながる可能性があります。肥満を早めに改善することで、将来の健康障害のリスクを減らすことが期待できます。治療の基本は食事療法、運動療法ですが、それだけでは減量が難しい場合、一定の要件を満たし、医師が必要と判断する場合には、薬物療法を併用できます。
★肥満症治療の基本
最低半年間、食事・運動療法による経過を診ます。すぐに薬物療法を行うことはできません。
また、経過の中で適宜血液検査を行い、血糖値や中性脂肪、コレステロールなどの推移の確認を行います。これらについては経過の中で内服薬の使用を検討します。その他、画像検査などにより肥満に関連する健康障害の有無や、あった場合にどれほど変化しているのかの確認を外来にて適宜行います。
★薬物療法について
厚生労働省による保険診療の規約にて、処方可能な施設や栄養指導についてなど、決まりがあります。詳しくは外来において説明しますが、概ね、以下の基準となっています。


・薬物療法開始後は2カ月に1回以上の栄養指導の受講が必要となります。
・薬物療法開始後は3~4か月間は毎月の、それ以降は2~3か月に1回の外来にて体重、血糖、血圧、脂質の診察による確認を行い、治療をすることが可能です。
★最大投与期間
上記にもありますが、注射製剤の投与期間はウゴービは最大68週、ゼップバウンドは最大72週間です。注射製剤投与中も適切な食事療法・運動療法(最低でも2カ月に1回以上の管理栄養士による栄養指導を含む)の継続が必要であり、投与後68週もしくは72週間後までに注射を中止する必要があります。
注射中止後に肥満症の症状の悪化が認められた場合、適切な食事療法・運動療法が実施できているかを確認し、原則として6カ月以上実施しても必要な場合に限り、注射製剤の再開が認められます。
★副作用について
・悪心、下痢、嘔吐、便秘といった胃腸障害を認めることがあります。使用後にこれらの症状が出た場合、しばらくすると改善することがありますが、症状が続く場合は医師と相談する必要があります。
・重症低血糖(1%未満)、急性膵炎(0.1~1%未満)、胆嚢炎(1%未満)、胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸(1%未満)といった報告があるため、これらの副作用に注意していく必要があります。
・ご高齢の方に使用した場合、過剰な体重減少にも注意を払う必要があります。
・甲状腺髄様癌の既往がある患者や、甲状腺髄様癌または多発性内分泌腫瘍2型の家族歴のある患者に対する安全性は確立されておらず、米国ではこれらの患者への投与は禁忌であるため、その点についても注意する必要があります。
★妊娠を希望される方へ
妊娠する可能性のある女性は、薬剤最終投与後ウゴービは2カ月間の、ゼップバウンドは1カ月間の避妊が必要です。妊婦の方には投与できません(当該薬剤を使用中の妊娠においては安全性が確立されておりません)。妊娠の可能性がある方や予定がある方は必ず、医師に伝えてください。


